平成25年8月17日(土)~18日(日)
久住のパルクラブにて、恒例のサマーキャンプを行いました
参加者数は、55名
保護者12名、対象児10名、きょうだい児5名
指導者7名、発達障がい者支援者研修上級コース受講者1名
社会人ボランティア13名、学生ボランティア7名のみなさんです
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8月17日(土)
保護者の作った紙芝居を使って“3つの約束”を子どもと交わし、
いよいよキャンプのスタートです
今回は、初めておやつ作りを活動に取り入れました
火を使わずに作ることのできる“フルーチェ”と“チョコムース”に挑戦
写真と簡単な言葉で手順書を作り、ボランティアさんと一緒に一人1ボール(6~12人分)合計9ボール作ります。
キャンプに初めて参加の子供もいたため、参加できない時の為『自由遊びでもいいよ』にしていたのですが、全員参加できました
懸念していた、つまみ食いもありませんでした。
「家で泡だて器など使わないので、いい経験になった」
「簡単なレシピなので、施設でも取り組んでみよう」
保護者・ボランティアさんにも好評でした
この日は、天気が良かったため、指導者・ボランティアさんと久住小のプールへ
思い思いの遊具を持ち込み、楽しみました
母子分離もスムーズに行き、指導者の先生の指示通り、楽しく過ごすことができました。
この時間を利用し、保護者は県職員の方と意見交換会を開催しました。
県職員の方との意見交換会では、学童期の子を持つ保護者の悩みとして実際の暮らしの中での困り、福祉行政への素朴な疑問など県の方々が話し易い雰囲気を作ってくださったおかげで多くの質問をする事ができました。
一つ一つの質問に各分野から、わかり易く丁寧に返答くださり有意義な会となりました。
プールが思いのほか冷え、予定より子どもたちが早く帰ってきてしまい、会を終了せざるを得なかったことを残念に思う親が多かったです。
今年は、子ども手作りのおやつで県職員の方をおもてなしする、おやつの時間もありました
話に夢中になる親に、高学年の子どもが、「おやつです」と配ってくれました。
自発的な行動に感心しました
別府発達医療センターの7人の先生の指導の下、スライム作り
4年目の活動で、皆楽しみにしていました。
ボランティアさんと話しながら、作っていきます
「青が欲しいなー」という子もいましたが、赤・黄色・緑の食紅では青ができずに残念そうでした。キレイなパフェを作る子もいました
その後は、家に持ち帰れるよう、みんな冷蔵庫に大切になおしました
そして、夕食は、家族・ボランティアさんとバーベキュー
焼肉が苦手な子どももいたので、甘口・辛口カレーを用意したところ、ウロウロすることも少なく食べることができました
夕食後は……こちらも初めての取り組み
ヨーヨー釣り、スーパーボールすくい、かき氷、ポップコーンの屋台村と、スイカ割りを楽しみました
人気の物はで並んで待つこともありましたが、きちんと順番を待つことが出来ていました
スイカ割りが楽しすぎ、予定より30分遅れての入浴
介助に慣れて欲しい・高学年の子は異性の親とは入浴できない為、ボランティアさんと入浴。
楽しそうな声が聞こえてきました
入浴後の花火では
『危ない気をつけて』などの声かけにより怪我もトラブルもなく、楽しめました。
特に、打ち上げ花火が印象に残ったようです
子どもの就寝後の反省会は、保護者ほぼ全員と指導者・ボランティアで行いました。
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8月18日(日)
朝は、ラジオ体操のDVDを使いボランティアさんと行いました
体を動かした後の朝食は、パン・スープ・野菜サラダ等を保護者が準備してバイキング形式
朝からたくさん食べました
朝食が終わった子供たちは、パル久住さんのご好意により徒歩1分の畑へ
なすとピーマンを収穫しました
野菜が苦手な子もたくさん採っていました。
野菜を食べるきっかけになってくれるといいです
その後は、ボランティアさんに感謝のカード作り
字や絵を描いたり、シールの色マッチングで文を完成させ、写真カードのデコレーションをしました
各児童が担当してくれたボランティアさんに、感謝のカードをマイクの前で読み上げ、事前活動で作った記念品(ロウソク)とともに渡しました
子どもたちが、いろいろな形で感謝を表してくれ、保護者・指導者・ボランティア、皆が子どものことをもっと好きになる終わりの会となりました
「また、○○の先生になってね!」
と、ボランティアさんとの別れを惜しむ声が、聞こえてきました
今年も、子どもたちにかけがえのない良い思い出が出来ました
一泊二日と短い期間でしたが、環境の変化が苦手な自閉症児が大きなパニックやトラブルもなく無事に過ごすことが出来ました。
今年からスケジュールを変更しましたが(おやつ作り・スライムの開催日・縁日・工作)、皆楽しんで参加することが出来ました。
“順番を守る・友達と協力する”遊びを通して社会性を無理なく学べていると感じました。
苦手な活動(特に工作)にも、指導者・ボランティアの適切な支援で興味を持って参加していました。
平成20年度より、発達障害支援者研修上級者の研修の場にもなっており、専門的な知識を持つ指導員がグループごとに配置され、社会人・学生ボランティアの困りに対応していただきました。
一日を通して接していただくことで、徐々に子どもたちも慣れ、距離が縮まったようです。
保護者は夜の懇親会の場でも感謝カードの用意をしながらの参加と、慌ただしかったのですが、子どもがボランティアさんと一緒にいてくれることが(初めての人と過ごせる)とてもうれしかったです。
親・子・ボランティアの学びの場として続いていくよう、願うばかりです。
素晴らしい機会を支えていただき、ありがとうございました